収穫と栽培
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 00:51 UTC 版)
4月末から4月初頭に種ショウガを植え、7月末から9月にかけて収穫する。谷中本村で栽培されていたころは、4月ごろに千住市場や現在の埼玉県川口市から種ショウガを購入し7、8月に出荷していた。 1900年(明治33年)頃、日暮里で谷中生姜を栽培していた農家の一軒に関家があった。関家は1905年7月に東京府農事研究会第一回園芸農産共進会において、当時の東京府知事の千家尊福より生姜の栽培で一等賞を贈られており、1907年にも東京府農会園芸奨励品評会で一等賞を獲得していることが記録に残っている。その関家による書物で、荒川区の登録有形文化財でもある1899年から1902年ごろに書かれた『関家農事暦』には、1900年4月23日に生姜の種を買いに行き、翌日に植えたことが記されている。 お盆の時期に、寺の住職が檀家へ手土産として持っていくなど贈答品としても扱われ、特に東叡山寛永寺の住職は盆ショウガとして檀家周りに持って行ったという資料もある。ザルに土を入れて育てたものをそのまま送ることもあり、香りが良いのでザルに入ったまま床の間に飾ることもあった。
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