参考:連結2人のり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/14 02:21 UTC 版)
「東急デハ70形電車」の記事における「参考:連結2人のり」の解説
玉川線・砧線では、連結運転の際運転士と車掌のほか、連結部にも運賃収受、扉扱いのためさらに2名の乗務員を配していたが、1967年よりこれを合理化するため、扉自動化と、列車最前・最後部扉を乗車口、各車中央、連結寄り扉を降車口とする乗降扉分離を行い、乗務員2名運行を可能とした。このシステムは、運賃収受と乗客流動の面に限って言えば、手法的には前乗り後降りのワンマン車を背中合わせにしたものといえる。東急ではこれを“連結2人のり”と称した。 改造対象となったのはデハ70形全車と、デハ80形81 - 84、デハ150形全車、デハ200形全車である。このうち、デハ70・80形は全車片運転台としたが、デハ150形は営業運転不能ながら連結部に乗務員室を残していた。また、デハ200形は軽微な改造にとどまっている。すべて“連結2人のり”と表記した標識を取り付けた。 玉川線廃止後はデハ200形を全車廃車した一方、デハ80形85・86が両運転台のまま同改造を受け、検査予備車等として使用した。後年の更新で、“連結2人のり”の標識を撤去し名称としては消滅したが、全車を300系に置き換えた現在でもこの方式を踏襲している。ただし、現在の世田谷線では車掌の職制を廃止し、運転士が扉扱いと安全監視にあたり、後部乗務員室には車掌に代わり運賃収受と旅客案内業務のみを行う案内係が乗務している。2006年現在すべて女性職員が案内係業務を担当するが、早朝深夜にはこれを警備会社のガードマンが代行している。
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