博学のタワッドドの物語(第270夜 - 第287夜)
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バートン版「アブ・アル・フスンと奴隷娘のタワッズド(第436夜‐第482夜)」 東洋文庫版「女奴隷タワッドゥドの物語(第436夜‐第482夜)」 昔、バグダードに豪商がいたが、一人息子アブール・ハサンを残して死んだ。アブール・ハサンは父の死後、財産を使い果たし、残ったのは美しい女奴隷タワッドドだけになった。 タワッドドはアブール・ハサンに、教王(カリーファ)ハールーン・アル・ラシードに自分を1万ディナール以上で売るように言った。アブール・ハサンがタワッドドを教王の前に連れて行くと、タワッドドは自分の知識の優れていることを教王に言ったため、教王は一流の学者を集め、タワッドドの知識を試すことになった。 タワッドドは、コーランの読誦者、神学者、コーラン学者、医者、天文学者、哲学者、賢人イブラーヒーム・ベン・サイアルと順次、問答を行い、タワッドドは相手の問いには全て答えたが、相手はタワッドドの問いには答えられず、問答は全てタワッドドの勝ちとなった。教王は喜び、1万ディナールを与え、タワッドドに後宮に入るか、アブール・ハサンの元に帰るかを聞くと、タワッドドは帰ることを希望したので、教王は許し、さらに5千ディナールを与え、2人は幸せに暮らした。
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