協定の拡大
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 04:17 UTC 版)
日本陸軍は防共協定を実質的な軍事同盟に発展させることによってイギリスおよびソ連の日中戦争介入を防ごうと考えていた。1938年7月3日、板垣征四郎陸軍大臣は「時局外交に関する陸軍の希望」という文書を内閣(第2次近衛内閣)に提出した。7月19日の五相会議において「日独及ビ日伊間政治的関係ニ関スル方針案」が採択され、「(ドイツに関しては)防共協定ノ精神ヲ拡充シテ之ヲ対『ソ』軍事同盟ニ導キ」という方針が確認されている。このドイツとの同盟問題は当時「防共協定強化問題」と呼ばれているが、これは同盟に反発する国内の抵抗を抑えるための方策であった。
※この「協定の拡大」の解説は、「防共協定」の解説の一部です。
「協定の拡大」を含む「防共協定」の記事については、「防共協定」の概要を参照ください。
- 協定の拡大のページへのリンク