協会での活動
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「ヴァルター=ペール・フェルギーベル」の記事における「協会での活動」の解説
フェルギーベルは1954年に騎士鉄十字章受章者協会に入会し、1961年には協会の役員に就任した。1970年に協会の勲爵士委員会で委員長に就き、1985年までその地位にあり続けた。この頃の活動により、『Die Träger des Ritterkreuzes des Eisernen Kreuzes, 1939–1945』の執筆へと至ったが、この本は出版以来長年にわたり、第二次世界大戦期のドイツ軍人に関する資料として活用されてきた。 ただし、フェルギーベル自身はその本が公式な記録ではないと明言している。大戦末期、戦局が著しく悪化したことに伴って、授与基準が崩壊した不完全で未確認の受章推薦が多発していた。勲記などの証拠もない中で、実際に受章したがどうかも定かではない人物が紛れているのも事実である。これを受け、協会は受章に疑問が呈された人物のリストを作成した。作家のヴェイト・シャーザーは、連邦公文書館の資料を分析し、フェルギーベルが本書でまとめた7,322件のうち193件に矛盾があることを指摘している(誤認率2.6%)。 2003年には『Elite of the Third Reich: the Recipients of the Knight's Cross of the Iron Cross, 1939-45』として、英語の翻訳書が出版された。
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