十六合村とは? わかりやすく解説

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十六合村

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/29 14:26 UTC 版)

いざあいむら
十六合村
廃止日 1954年12月1日
廃止理由 新設合併
余目町、大和村十六合村常万村栄村八栄里村余目町
現在の自治体 庄内町
廃止時点のデータ
日本
地方 東北地方
都道府県 山形県
東田川郡
市町村コード なし(導入前に廃止)
隣接自治体 藤島町立川町、大和村、八栄里村、長沼村八栄島村東栄村
十六合村役場
所在地 山形県東田川郡 十六合村 いざあいむら
座標 北緯38度48分01秒 東経139度56分07秒 / 北緯38.80033度 東経139.93528度 / 38.80033; 139.93528座標: 北緯38度48分01秒 東経139度56分07秒 / 北緯38.80033度 東経139.93528度 / 38.80033; 139.93528
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十六合村(いざあいむら)は山形県東田川郡にあった。現在の庄内町中心部の南方、旧余目町の南端[1]、京田川右岸、羽越本線西袋駅の東方一帯にあたる。

地理

  • 河川:京田川

隣接していた自治体

藤島町立川町(1954年9月30日まで狩川町)、大和村八栄里村長沼村八栄島村東栄村

歴史

村名の由来

16村が合併して成立し、それぞれの和合を願って名付けられた[2]

年表

  • 1876年明治9年) - 中島村が京島村に、小真木村が大真木村に改称する。同年、返町村と吉田村が合併し、 返吉 そりよし村となる。[3]
  • 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、 主殿新田 とのもしんでん村、南野新田村、福島村、大真木村、桑田村、千本杉村、京島村、 返吉 そりよし村、前田野目村、 新田目 あらため村、 本小野方 もとおのかた村、吉方村、中野村、 南興野 みなみこうや村、 境興野 さかいこうや村、西袋村の区域をもって 十六合村 いざあいむらが発足[4]
  • 1894年(明治27年)10月22日 - 庄内地震により、村内6人死亡、30戸が全壊[5]
  • 1911年(明治44年)11月 - 大字桑田と狩川村大字狩川との境界を変更[6]
  • 1950年昭和25年)3月15日 - 羽越本線西袋駅開業[7]
  • 1953年(昭和28年)5月1日 - 大和村・八栄里村・狩川町との境界を変更[8]
  • 1954年(昭和29年)12月1日 - 余目町・大和村常万村栄村八栄里村と合併し、改めて余目町が発足。同日 十六合村 いざあいむら廃止。[9]
  • 1956年(昭和31年)1月1日 - 余目町大字桑田・千本杉が立川町へ編入[10]

地名

小字の出典は『山形県地名録』255-256頁による。

大字大真木

前身となる大真木村は、1876年4月17日に、鶴岡近辺の同名の村との区別を理由に、小真木村から改称した[11][12]

小字:大真木・北沖・北田・中屋敷・南フケ・西フケ・畑田・古関境・南割・前割

大字返吉

前身となる 返吉 そりよし村は、1876年12月11日に返町村と吉田村が合併し発足した[3]

小字: 返吉 そりよし・イカリ・大上・大東・大西・堰中・相見・角崎・屋敷田

大字京島

前身となる京島村は、1876年に、周辺地域の同名の村との区別を理由に、中島村から改称した[3]。読み方は、『余目町史年表』には「みやこしま」、『山形県地名録』には「みやこじま」と書かれている。一方、現在の庄内町公式ホームページ「庄内町の集落名一覧」には「きょうじま」と書かれている。

小字:京島・奥西・海道端・上諸竹・下諸竹・京田・小麦畑・西割・中割・深割・前割・西浦・屋敷中

大字新田目

小字: 新田目 あらため・イカリ・外深・内深・東割・西割・北割・小割・裏割・前割・堰向・堰内

大字主殿新田

小字: 主殿新田 とのもしんでん・赤渕・北浦・前割・中割・外割

大字中野

小字:中野・大割・前割・下割・沖割・ 外割 とわり・北割・西割・前道割

大字西袋

小字:西袋・蔵前・西廿枚・東廿枚・五拾枚・佐渡向・錆・大東・樋田・深ケ・大南・南・村立・村西・横道

大字福島

小字:福島・大寂・西田・西大坪・東大坪・中大坪・北フケ・フケ・前田・向田

大字前田野目

小字:前田野目・北浦地・三拾間・堰中・芹田・鈴木割・辰割・田割・坊主割・東割・西割・中割・下割・前割・ 余慶 よげ・横沼

大字南興屋

小字: 南興屋 みなみこうや・谷地田

大字南野新田

小字:南野新田・ 工ミ縄 たくみなわ・前割・中割・西割・外割(とわり)

大字堺興屋

小字: 堺興屋 さかいこうや・上額・ 富慶 ふけ・西割・前割

大字本小野方

小字: 本小野方 もとおのかた・西割・南割・東割・前割・内割・沖割

大字吉方

小字:吉方・大縄・小縄・ 主計田 かぜた・四十間・道上・堂ノ前・中割・稗田・西野・東野・南堅田・北深・南深

大字桑田

大字桑田・大字千本杉は、1954年12月1日ほかの大字と同様に余目町へ合併した後、1956年1月1日に立川町へ編入した[10]。庄内町に合併された現在も、桑田・千本杉は立川地区に分類される[13]

小字:桑田・大西・小割目・相見・高口・殿田・道下・南・六十間

大字千本杉

小字:千本杉・上川端・中川端・下川端・佐渡端・東割・中割・北割・深田割・本村割

人口

1950年国勢調査による[14]

  • 世帯数:474戸
  • 人口:3,125人
  • 人口密度:334人/km2
  • 男女比:女性100人に対し男性97.3人

行政

村長

歴代村長[15]
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 渡部長右衛門 1889年(明治22年)6月21日 1889年(明治22年)7月18日 町村制施行
2-3 阿部徳治 1889年(明治22年)7月22日 1897年(明治30年)7月20日
4 国井藤右衛門 1897年(明治30年)8月2日 1899年(明治32年)7月1日
5-9 小松重房 1899年(明治32年)7月28日 1922年(大正11年)1月11日 在任中に死去
10-11 工藤多右衛門 1922年(大正11年)2月27日 1926年(大正15年)5月30日 在任中に死去
12 石川長右衛門 1926年(大正15年)6月28日 1930年(昭和5年)6月28日
13 渡部利右衛門 1930年(昭和5年)6月29日 1934年(昭和9年)6月28日
14 佐藤彌惣次 1934年(昭和9年)10月16日 1938年(昭和13年)10月15日
15-16 上林清治 1939年(昭和14年)1月6日 1945年(昭和20年)8月8日
17 斎藤平吉 1945年(昭和20年)9月5日 1947年(昭和22年)1月31日
18 高梨四郎 1947年(昭和22年)4月7日 1951年(昭和26年)4月5日
19 上林由右衛門 1951年(昭和26年)4月24日 1954年(昭和29年)11月30日 十六合村 いざあいむら廃止

水道事業

この項目の出典:[16]

村営で水道を設置していた。水源は湧水。給水人口は1954年時点で235人。

産業

農業戸数は1953年時点で416戸、うち専業農家は270戸であった[17]の年間収穫高は1939年で687,810円であった[18]

施設

  • 十六合 いざあい村立 十六合 いざあい小学校[19] - 1953年時点の学級数は11組、児童数は422人[20]
  • 十六合村 いざあいむら、大和村組合立和合中学校 - 1953年4月1日に両村境に設置[21]。同年の学級数は12組、生徒数は484人[20]

交通

鉄道路線

出身著名人

脚注

  1. ^ 『山形県地名録』附録「新旧対照合併図表」
  2. ^ 角川日本地名大辞典「十六合村」”. JLogos. 2025年4月12日閲覧。
  3. ^ a b c 『余目町史 下巻』102-103頁。
  4. ^ 山形県地方課 編『山形県市町村合併誌』山形県、1963年10月30日、92頁。NDLJP:3022330
  5. ^ 『余目町史年表』491頁。
  6. ^ 「村境界変更」『官報』1911年11月22日”. 国立国会図書館デジタルコレクション. 2025年4月19日閲覧。
  7. ^ 「日本国有鉄道公示第36号」『官報』1950年3月9日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  8. ^ 山形県地方課 編『山形県市町村合併誌』山形県、1963年10月30日、1180-1181頁。NDLJP:3022330
  9. ^ 『余目町史 下巻』578頁。
  10. ^ a b 立川町史編纂委員会 編『立川町の歴史と文化』立川町、1961年2月26日、25頁。NDLJP:3001074
  11. ^ 『余目町史年表』483頁。
  12. ^ 『余目町史 下巻』103頁。
  13. ^ 庄内町公式ホームページ「庄内町の集落名一覧」
  14. ^ 山形県知事室企画課 (1955年3月). “山形県統計年鑑(昭和28年)” (xls). 1.市町村別年次別世帯数・人口. 山形県. 2025年4月14日閲覧。
  15. ^ 『余目町史年表』488-516頁。
  16. ^ 山形県知事室企画課 (1955年3月). “山形県統計年鑑(昭和28年)” (xls). 13.水道. 山形県. 2025年4月14日閲覧。
  17. ^ 山形県知事室企画課 (1955年3月). “山形県統計年鑑(昭和28年)” (xls). 5.専兼業別農家数. 山形県. 2025年4月14日閲覧。
  18. ^ 山形県統計年鑑(昭和14年)” (xls). 第12表 米. 山形県. 2025年4月14日閲覧。
  19. ^ 『余目町史 下巻』775頁。
  20. ^ a b 山形県知事室企画課 (1955年3月). “山形県統計年鑑(昭和28年)” (xls). 23.市町村別小学校・中学校. 山形県. 2025年4月14日閲覧。
  21. ^ 『余目町史年表』515頁。

参考文献

  • 角川日本地名大辞典 6 山形県
  • 佐藤東一 編『余目町史年表』山形県余目町、1969年1月30日。NDLJP:9536190
  • 余目町 編『余目町史 下巻』1990年5月30日。NDLJP:9540945
  • 庄内町の集落名一覧」庄内町公式ホームページ、2015年10月30日更新、2025年2月12日閲覧。
  • 山形県郷土研究会 編『山形県地名録』郁文堂書店、1966年11月15日。NDLJP:3013702
  • 篠田皇民『自治団体之沿革』東京都民新聞社、1930年8月31日。NDLJP:1268915

関連項目




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