医療適応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/04 06:29 UTC 版)
PTSDを始めとして、パニック障害、恐怖症、強迫性障害などへの適用も報告されている心理療法である。 開発の初期の1989年にも、EMD (Eye Movement Desensitization) のランダム化比較試験による有効性の報告が行われEMDRとなり、その後もいくつものEMDRの有効性についての研究が繰り返し行われてきた。国際トラウマティック・ストレス学会は、2000年にEMDRを有効なトラウマ治療法として認定した。 2000年代にはイギリス、オーストラリアなどのPTSDの診療ガイドラインで、EMDRはトラウマに焦点化した認知行動療法 (CBT) と共に根拠のある治療法として推奨されるようになった。2011年の英国国立医療技術評価機構(NICE)の臨床ガイドラインでは、PSTD治療にCBTおよびEMDRを推奨している。 2018年のメタアナリシスでは、PTSDに対して11のランダム化比較試験から認知行動療法よりもEMDRが優れ、4研究から3か月後ではそれらに差はなく、EMDRは不安をより減少させていた。
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