区別すべき他の概念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 08:49 UTC 版)
スクイブ弁には、この爆破弁タイプのほかに破裂起動スクイブ弁というタイプもある。 安全弁(safety valve)または逃がし弁(rerief valve)は、圧力の過大な増加や減少が生じたときに爆発や故障を避けるために閉止から開放に変えて圧力を逃がす弁のことをいう。 破裂板、破裂板式安全装置(JIS B8226)またはラプチャーディスク(rupture disk)は、圧力容器、配管系、ダクトなどの密閉された装置が過剰圧力又は負圧によって破損することを防止するために設ける、破裂板、ホルダー、バキュームサポートなどで構成された安全装置。 破裂ディスク(burst disk または bursting disk)は、安全弁に使われることがある部品である。 ベント弁(vent valve)は、容器あるいは配管の圧力が高くなりすぎたときに爆発を防ぐために、閉止から開放に変えて内部の気体を外に排気(ベント; vent)する目的で設置される弁である。目的を表す言葉であって、それがどういう起動方法を取るかを表した言葉ではない。(原子炉のベントには、直接排気するドライベントと、圧力抑制プールなどで水を通過させることで放射性物質を吸収させてから排気するウェットベントがある。) 上記の複数概念に該当する弁はありうる。 東京電力福島第一原子力発電所のベント弁はラプチャーディスクを有しているという。共同通信記事は次のように記述している。ベントは、格納容器から外に出る配管に設置された二つの弁を開け、外側にある薄いステンレス製の「ラプチャーディスク」が内部の圧力で破れるようにし、蒸気を放出する仕組み。 原子炉建屋やタービン建屋の壁に施されているブローアウトパネルとは、弁ではないが安全弁に似た目的のもので、破裂板式安全装置、あるいは単に破裂板という。建屋内の圧力の過大な増加や減少が生じたときに爆発を避けるために開いて圧力を逃がす板である(詳しくは ブローアウトパネル を参照)。
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