区切り文字衝突
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 02:08 UTC 版)
区切り文字衝突(英語: delimiter collision)とは、テキスト中のある文字が区切り文字として解析され、意図しない動作を引き起こす問題である。例えばCSVファイルの場合、フィールドにコンマを含む値(例: 38,915円87銭)を入れようとするとフィールド区切り文字衝突が起こり、複数行の値を入れようとするとレコード区切り文字衝突が起こる。XMLの場合、フィールドに山括弧を含む値を入れようとすると区切り文字(フィールド区切り文字・レコード区切り文字のどちらも)衝突が起こる。テキストファイルではフィールド区切り文字・レコード区切り文字の衝突はよく発生する。 悪意のあるユーザーや攻撃者は、この問題を故意に利用しようとするかもしれない。従って、区切り文字衝突は、セキュリティホールやエクスプロイトの原因となり得る。悪意のあるユーザーはSQLやHTMLのような言語で、区切り文字衝突を利用してSQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングのような攻撃を行う。
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