北野線へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/16 01:09 UTC 版)
「箕面有馬電気軌道34形電車」の記事における「北野線へ」の解説
北野線は大阪市内高架複々線完成の後も残った併用軌道区間を活用した梅田駅 - 北野駅間0.9kmの路線である。当初は大阪市電から購入した151形4両が運用に就いていたが、これを本形式に代替することとなり、1933年にデッキ部分へステップを再度取り付け、客室から一段低くするとともに折戸をステップの部分まで延長、フェンダーの再装着といった路面電車向けの改造を実施された。ただし、北野線もパンタグラフ集電となっていたことから、不要となったトロリーポールは撤去されている。 再び路面電車スタイルの車両に戻った本形式は、151形を置き換えて1937年11月より北野線での運用を開始した。1939年には当時在籍の各形式同様灯火管制工事を実施されている。 1930年代後半に入ると、住民要望や戦時体制下における陸上交通事業調整法における事業調整などから同線を含む私鉄各社の軌道線の大阪市電への編入が検討されるが、阪堺電鉄以外の路線の編入は実施されることなく太平洋戦争の終戦を迎えた。終戦間近の1945年4月に北野線の運行本数が削減されたことから、当時は同じ京阪神急行電鉄の路線であった元京阪電気鉄道の大津線区のうち平坦区間の石山坂本線へ36が転属して5型5となり、北野線には34と35の2両が残された。戦後もこの2両が老朽化した車体を酷使されながら運用されていたが、北野線の営業が1948年12月31日限りで終了したため、再び休車となった。
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