北野武との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 05:04 UTC 版)
前述のように評論スタイルは徹底的に辛口で、特に大島渚、北野武監督とは、『週刊文春』誌上やテレビを通じて、激しい舌戦を展開した。 1990年に北野武が当時の最新作『3-4X10月』を監督した際には、北野がタレント・ビートたけしとして司会だったテレビ番組『どーする!?TVタックル』の1990年11月12日放送の回にゲスト出演した。その回のテーマは「映画監督の逆襲」で、田山は1人で低い位置の被告席に座らされて、高いひな壇に座る大島渚ら5人の映画監督に集中攻撃を受けて孤軍奮闘した。 しかし当時、連載していたコラムでは、かねてから北野武を天才と評しており、また北野監督の『ソナチネ』はじめ過去の作品を否定しながらも、北野監督の実力はこんなものではないだろうと書いており、才能は認めていた。そして1996年製作『キッズ・リターン』では絶賛し、その年の邦画ベストテンで上位に挙げていた。北野監督本人に会い『キッズ・リターン』が良かったと褒めると北野は「本当に?」と驚いた様子で何度も聞き返したエピソードもあったという。 『キネマ旬報』誌の授賞式で対面したときは、談笑してパフォーマンスと洒落であることを確認。キネマ旬報読者賞を受賞した北野は、受賞挨拶で田山とは良好な仲であると何度も説明し、田山と北野は握手を交わした。
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