北伝仏教・漢字文化圏における「経」「経典」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/01 18:11 UTC 版)
「経 (仏教)」の記事における「北伝仏教・漢字文化圏における「経」「経典」」の解説
後に大乗仏教経典群が数多く作製されて追加されていき、「三蔵」構造が崩れてしまったことや、漢字で「経」と訳され、「スートラ」「三蔵」との対応関係が意識されづらくなってしまったことから、北伝仏教・漢字文化圏においては、「仏典」全体を漠然と「経」「経典」と表現するようにもなっていった。 そのため北伝仏教・漢字文化圏では、「三蔵」に代わる「仏典」全般の総称として、「大蔵経」(だいぞうきょう)・「一切経」(いっさいきょう)という呼称・概念が、新たに形成・普及された。 このように、北伝仏教・漢字文化圏における「経」「経典」という語には、 狭義の「経」「経典」 - 「スートラ」。三蔵の一。釈迦の直接の教説。 広義の「経」「経典」 - 「仏典」全般。「大蔵経」「一切経」。 という2つの意味が混在しており、文脈によってどちらの意味で用いられているか注意する必要がある。
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