北・西津軽郡の「たたりもっけ」 [編集]
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/05/19 06:16 UTC 版)
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青森県北津軽郡や西津軽郡では、人が惨たらしい手口で殺された後、その者の加害者に対する怨みによって、加害者個人のみならず、加害者の住む家全体が祟りに遭うことをたたりもっけという。祟られた家では怪火や怪音などが頻発し、家人が病気になったり、ときには一家全滅に追いやられ、さらにその後の何代もにわたって祟りが及ぶという。 民俗学者・内田邦彦は、たたりもっけに「祟り蛙」の漢字表記を当て、「蛙」を嬰児の意味とし、この地方では嬰児を「もけ」ということや、かつて貧しさからの堕胎や子殺しの風習が盛んであったことから、たたりもっけを死んだ嬰児の祟りとしている。この例として岩手県では、ある死んだ嬰児が葬式も挙げられずに川端に埋められ、そこから人魂が現れるようになり、そこを通った者が石につまづいたり、変な気持ちになったりするといわれ、たたりもっけの仕業とされていた。
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