化学合成油・全合成油・合成油(シンセティック)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 14:25 UTC 版)
「エンジンオイル」の記事における「化学合成油・全合成油・合成油(シンセティック)」の解説
PAO(ポリアルファオレフィン)は工業的には石油から分留したナフサ、もしくは天然ガスから得たエチレンを合成することでαオレフィンとし、それを重合することで成分や分子量を一定にしたもので、重合度を調整することで幅広い粘度を比較的自由に作れる。鉱油に比べると低温流動性、せん断安定性などが安定しており、鉱油に比べ製造コストは高いものの合成油としては比較的低コストで大量生産が可能な点、鉱油と同様に無極性の炭化水素で鉱油からの置き換えも行いやすいなどという点から、エンジンオイルにおいて(グループIII基油を除き)一時は最も多用される化学合成油であった。
※この「化学合成油・全合成油・合成油(シンセティック)」の解説は、「エンジンオイル」の解説の一部です。
「化学合成油・全合成油・合成油(シンセティック)」を含む「エンジンオイル」の記事については、「エンジンオイル」の概要を参照ください。
- 化学合成油・全合成油・合成油のページへのリンク