勅令の文書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/03 07:10 UTC 版)
史料上は、ラクタンティウス『迫害者の末路』に収録されているラテン語版と、エウセビオス『教会史』中のギリシア語版の2種類が現存する。両者は基本的に同一の内容を記しているが、一部に相違点がみられる。以下にその一例としてラテン語版冒頭部を引用する(下線部がラテン語版、【】内がギリシア語版)。なお、ギリシア語版のみ、この前に序文が付されている。 ……我、皇帝コンスタンティヌスと、我、皇帝リキニウスとは、幸いにもミラノに会して公共の利益と安寧に関わる全ての事柄を協議したる時、大多数の人々【多くの全体】にとり有益であると我等が考えた他の事柄の中にあっても先ず第一に、神格に対する敬意を堅持するような事柄が規定されるべきと考えた。即ち、キリスト者に対しても万人に対しても、各人が欲した宗教に従う自由な権能を与えることである。…… — 「99 所謂ミラノ勅令」
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