勅令による行政戒厳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 15:45 UTC 版)
以上、「戒厳令」で規定された戒厳の他に、東京周辺にて緊急勅令に基づくいわゆる「行政戒厳」が宣告された例が3例ある(日付は勅令の公布日)。 1905年(明治38年)9月6日 - 11月29日、日比谷焼打事件 1923年(大正12年)9月2日 - 11月15日、関東大震災 1936年(昭和11年)2月27日 - 7月16日、二・二六事件 いずれの場合も、戒厳令で想定する臨戦・合囲の地域には該当しない。そこで緊急勅令では「一定ノ地域ニ戒厳令中必要ノ規定ヲ適用スル」として戒厳令の規定を準用したのである(「必要ノ規定」に該当する条文は改めて後続する勅令で限定的に列挙されている)。つまり、これらの戒厳措置は戒厳令に根拠を有するのでなく、あくまで緊急勅令による騒乱鎮圧を目的とした措置だったと考えられる。
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