効率性の持つ側面とは? わかりやすく解説

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効率性の持つ側面

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 11:43 UTC 版)

効率性」の記事における「効率性の持つ側面」の解説

配分の無駄のなさには様々な側面がある。例えば、原料木材チップ3トン外部から購入するエネルギー500キロカロリーとを投入して、1トンの紙を生成する技術があるとする。このとき、薬品工場設備労働といった他の投入物の量を一定として、木材チップ3トン購入エネルギー1,000キロカロリー投入してもやはり1トンの紙しか作ることができない場合その方法明らかに無駄があり、非効率的といえる。それに対してエネルギーを2,000キロカロリー消費するが、木材チップ1.5トン投入するだけで1トンの紙を生成する技術非効率的とはいえない。木材チップ1.5トンしか投入しないという条件で、エネルギーを最も少なく使う技術であるかもしれないからである。このような、紙1トン作るために必要な最小エネルギー木材チップとの投入量の組み合わせ連続的に存在する考えてそれを結んだ軌跡を、等量曲線と呼ぶ。等力曲線上の点は効率的な生産表しており、それよりも右上位置する点は、生産量同一であれば非効率的生産表している。これは効率性1つ側面示している。 次に木材エネルギーとを投入すれば、紙ではなく鉛筆作るともできる投入できる木材エネルギーの量に限りがあるとき、鉛筆余計に作ろうとすれば、紙の生産犠牲にしなければならない一定の木材エネルギー投入量の制約の下で最大限生産できる紙と鉛筆数量の間には、生産可能性フロンティア呼ばれる関係が成立している。生産生産可能性フロンティアの上行われていれば、ある財の生産増やそうとすれば、他の財の生産を減らさなければならないという意味で、生産効率的である。生産生産可能性フロンティアの上行われてなければ、そこには資源利用における無駄が存在する。その無駄をなくすためには、ある資源別の資源との限界代替率が、資源あらゆる用途わたって等しくなる必要がある。 しかし、生産生産可能性フロンティア上で行われていたとしても、生産される財が、消費者の望むだけの数量生産されていなければ限られた資源振り向ける先を変更することによって、消費者の満足を引き上げ余地がある。このようなパレート最適な状態(誰かの満足を引き下げることなくして誰の満足をも引き上げることができない状態)は、消費者選好における諸財の間の限界代替率が、すべての消費者わたって等しいことを必要とする。すべての財・資源市場存在して競争均衡成立しているならば、均衡における資源配分は必ずパレート最適であるという命題成立する厚生経済学の基本定理)。しかし、パレート最適配分の状態は無数にあり、それらには分配違い対応している

※この「効率性の持つ側面」の解説は、「効率性」の解説の一部です。
「効率性の持つ側面」を含む「効率性」の記事については、「効率性」の概要を参照ください。

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