効果に対する疑問
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 08:24 UTC 版)
アニメによる観光振興の代表的な例として知られる作品に、『ガールズ&パンツァー』がある。しかし、同作のプロデューサー杉山潔は、「コンテンツでまちおこしとか地域復興はできない」と語っている。元々視聴者の少ない深夜アニメを放送したところで影響力は限られており、一時の盛り上がりもいつかは冷めるため、その後の地域振興にはつながらないとしている。『ガルパン』の舞台として多くのファンが詰めかけた大洗町だが、当初アニメ自体がヒットするかもわからなかったので、担当者とは「行政を巻き込むのはホントに最後の最後にしましょう」として、町の人達にも「経済効果の話は一切止めましょう」と約束していたという。キャラクターを使って商品の値段を上げるといったこともされがちだが、「『俺たちをカモにしようとしている』と思った途端にファンは離れる」としてもいる。『ガルパン』ではファンの年齢層が高く、比較的マナーが良かったこと、大洗が元々有名な観光地で、外部の人を受け入れる土壌があったこと、純粋に「面白いこと」をしようとした上で、結果的にヒットしただけとしている。コンテンツツーリズムを前提に行政を巻き込むのは反対だとし、「アニメをポンと持ってきたらパアっと町がどうにかなるなんて夢見るのは止めたほうがいい」と語っている。
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