加圧器
加圧器は、加圧水型原子炉(PWR)の運転時に、高温の一次冷却水を未飽和状態(液体のバルク(平均)温度がその圧力における飽和温度より低いときの液体の状態をいう)に維持するとともに、炉容器内水位を保持するための立置円筒形容器である。円筒形容器は、内径2~3m、高さ10数mで、容器の底と一次系は1本の配管でつながっている。約1/3が水、残りの部分は水蒸気であり、下の水の中には電熱ヒーターが、また上の蒸気の部分には冷却用のスプレーノズルが付いている。 加圧器は、系統の圧力が下がると、液部にある電熱ヒーターに通電して蒸気を発生させて蒸気部体積を増大させて圧力を上げ、また、系統圧力が設定圧力より高くなると、蒸気部に低温水をスプレーして蒸気を凝縮し蒸気部体積を収縮させて圧力を下げることにより、系統の圧力制御を行う。また、一次系圧力がスプレーによる圧力抑制の範囲を超えると、逃し弁、安全弁から蒸気を加圧器逃しタンクに放出し運転圧力を維持する。
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