前搾り
ミルカーのティートカップを乳頭に装着する前に、手搾りで3〜4搾りすることを前搾りといいます。 この前搾りには次のような効用があります。 1.異常乳の早期検出: 前搾り乳中の乳塊(ブツ)の検出は乳房炎の早期発見に有効であり、この時点で分房の異常がわかれば他分房の正常乳と混ぜ合わせることを未然に防止できます。 2.汚染乳の排除: 最初に搾り出される乳は乳頭孔付近に溜まっていた乳で、その後に搾り出されてくる乳とくらべて細菌数が多いのでこれを排除します。 3.乳の通りを良くし射乳反応を促進: 搾乳前の乳頭尖端部はケラチン質に覆われていて乳が通りにくくなっているので、ティートカップを装着する前に手搾りでこれを除いて乳を通りやすくします。 さらに、手で乳頭を触ることは搾乳刺激を補完し射乳現象を促す効果もあります。このように前搾りは欠くことのできない重要な手順のひとつです。 出典:「畜産大事典」 |
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