分配面から見たGDP
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 15:39 UTC 版)
「三面等価の原則」の記事における「分配面から見たGDP」の解説
本節では「分配(所得)面から見たGDP」を考える。例えば上記のパンの生産だけを行う国の経済において、小麦農家、製粉業者、パン工場がそれぞれの生産活動によって得た所得の合計は、付加価値の合計である50ということになるが、この50の所得は従業員の賃金、地主への地代、政府への税金として支払われたり、留保利潤として企業に残されたりなどといった具合に分配されていく。つまり、付加価値の合計である生産面から見たGDPは、政府、家計、企業のいずれかの主体にすべて分配されつくすのである。従って、このようにいずれの主体に分配されたかという観点から考察される分配面から見たGDPが、生産面から見たGDPと等しい値になるのは当然のこととも言える。以上のことを踏まえると、以下の恒等関係が成り立つ。 GDP ≡ 家計の収入 + 企業の収入 + 政府の支出(政府は通貨供給源であるため、政府支出はGDPを増加させます) 生産面から見たGDP ≡ 分配面から見たGDP
※この「分配面から見たGDP」の解説は、「三面等価の原則」の解説の一部です。
「分配面から見たGDP」を含む「三面等価の原則」の記事については、「三面等価の原則」の概要を参照ください。
- 分配面から見たGDPのページへのリンク