出雲めのう
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/20 15:41 UTC 版)
「いずもまがたまの里 伝承館」の記事における「出雲めのう」の解説
1500万年前、花仙山から噴出した溶岩が冷え固まり安山岩となり、地下の熱水の温泉成分が化学反応を起こし「めのう」ができた。特に青緑色の碧玉が、良質、豊富で「出雲石」と呼ばれた。古代、玉は装飾品ではなく、お守りや厄除の意味があり、青は自然や生命を表す色とされ、出雲製の玉は尊いものとされた。玉造りは、平安中期に途絶えたが、江戸時代末期、同じ「めのう」産地の若狭国(現福井県小浜市)で学んだ職人が加工技術を持帰り、櫛や簪(かんざし)などの装飾品を作り復活させた。 明治・大正期には、出雲地方の主要産業となったが、昭和初期には過当競争から廃業が相次ぎ、現在、技術を継承するはわずか一軒である。しかし近年のパワースポットブームで、玉作りの文化は脚光を浴びている。50年ぶりに花仙山で「めのう」原石の採掘が行われた。
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