再突入・落下
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/26 07:17 UTC 版)
GOCEは非常に低い軌道を飛行しており、イオンエンジンを連続的に噴射することで高度を維持しているため、キセノンが枯渇すると大気の抵抗のため約3週間で落下する事になる。太陽活動が予想よりも弱く、燃料の消費が少なくて済んだため、2012年8月からは高度を255kmから235kmに下げ、さらに2013年8月には223.88kmにまで下げて運用していた。この軌道では、2013年9月末から11月初めまでのどこかの時点でキセノンが枯渇すると見込まれ、特に10月中旬(10月16日か17日頃)の可能性が最も高いと予想されていた。 再突入解析によれば、1,000kgの重さがあるこの衛星は、最大で250kgが燃え尽きずに落下し、40個から50個の破片が900kmの範囲に広がって落下すると予想された。この再突入は制御不能状態となるため、破片がどこに落下するかを予測するのは直前まで不可能である。 GOCEのキセノンは2013年10月21日に枯渇し、11月11日午前2時45分(日本時間JST同日午前10時45分)に大気圏に突入した。
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