内観法の前身・身調べ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/30 04:34 UTC 版)
内観の前身は、浄土真宗系の信仰集団、諦観庵(たいかんあん)に伝わる「身調べ」であった。なお一部に身調べが浄土真宗木辺派に伝わる修行法と紹介されているが、これは誤りである。また「隠れ念仏」「隠し念仏」とも誤解されるが、いずれとも無関係である。禅宗の修行法などという解説もあるが、論外である。 「身調べ」は断食・断眠・断水という極めて厳しい条件の下で自分の行為を振り返り、地獄行きの種が多いか、極楽行きの種が多いかを調べるというものだった。また、秘密色が強く、身調べの途中は親が来ても会わせないという閉鎖的なものだった。これにより、「宿善開発(しゅくぜんかいほつ)」または「信心獲得(しんじんぎゃくとく)」という一種の悟りのような体験をして、阿弥陀仏の救済を確信するというものだったという。吉本は1936年(昭和11年)から4度にわたる身調べを繰り返し、1937年(昭和12年)11月、宿善開発を達成する。
※この「内観法の前身・身調べ」の解説は、「吉本伊信」の解説の一部です。
「内観法の前身・身調べ」を含む「吉本伊信」の記事については、「吉本伊信」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から内観法の前身・身調べを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- 内観法の前身・身調べのページへのリンク