内観療法の適用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/13 04:12 UTC 版)
不登校や非行など学校での問題、親子・夫婦間などの家族間の問題に効果が見られる。またアルコール依存・薬物依存や摂食障害、心身症、抑うつ、神経症など比較的広範な精神疾患に対する効果も報告されている。 しかし内観療法は本人の意欲に加え、自己を見つめることができる自我の状態が必要なため、統合失調症や境界性パーソナリティ障害などの適応については意見が分かれている。また、重度の鬱病の場合も自殺願望を高める可能性があるため、寛解期に行うなど、慎重にしなければならない。 本人への適用が困難な場合、本人の家族に内観してもらうことにより、病状の好転が見られるという報告もなされている(家族内観)。 ノンフィクション作家の柳田邦男は家族内観療法を体験し、大きな価値観の転換を得たという。
※この「内観療法の適用」の解説は、「内観療法」の解説の一部です。
「内観療法の適用」を含む「内観療法」の記事については、「内観療法」の概要を参照ください。
- 内観療法の適用のページへのリンク