共感の欠如
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/03 00:29 UTC 版)
ヒトの自然な発達段階において阻害されると、共感することを欠如するようになる場合がある。また、一般に男性は女性より共感性が低い傾向がある。 病的な見地からは、反社会性パーソナリティ障害や自己愛性パーソナリティ障害、自閉症やアスペルガー症候群の代表的な特徴とされる。精神医学ではまだ厳密に定義されていないが、先天的に極端に共感性が低いサイコパスと呼ばれる人達もいる。 サイモン・バロン=コーエンは、アスペルガー症候群と自閉症の人は、一般的に認知的共感が低く、他の人の心を理解するのに苦労し、感情的共感も低いと指摘する。共感の欠如にもかかわらず、アスペルガー症候群と自閉症の人はサイコパスらのように搾取と暴力の傾向を示さない。 実は、アスペルガー症候群と自閉症の人はしばしば強い道徳的規範を持っており、加害者よりも虐待の犠牲者になる可能性がより高い。
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