公金費消
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 07:03 UTC 版)
竹内は公金費消により免官となったが、その実態は明らかではない。当時の33万円は1980年(昭和55年)の段階では約28億円という巨額である。軍法会議の判決では先輩や同期生が米相場への投機に失敗し、その穴埋めとして送金したとされるが、捜査中に関係者が病死するなどしている。当時から軍艦建造に伴うコミッションの存在が囁かれており、のちにシーメンス事件が発覚した際、国会で蔵原惟郭が竹内の公金費消を取り上げ政府を追及した。個人的に費消した事実があるとしても、竹内はコミッション受取の窓口で、海軍上層部を守るための犠牲になったのではないかとの推測がある。竹内はカナダ時代も海軍高官と連絡があり、「すまじきものは宮仕え」という言葉を残している。この海軍高官はのちに首相を務めたが、シーメンス事件時の検事総長・平沼騏一郎は名指しで、この人物に現金が渡っていたことを明らかにし、主任検事の小原直が事件化しなかったことを認めている。
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