公務員人気
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 15:02 UTC 版)
この時期は一転して公務員の人気が非常に高くなった。民間企業の倒産やリストラが相次ぎ新規採用が絞られるなか、「景気の動向に左右されにくい」という公務員の特徴がバブル期とはまったく逆のとらえ方をされ、その堅実性から公務員を希望する学生が増加した。他方で長引く不況下でも失業の心配がほとんどなく、地方公務員に限っては収入減少の憂き目にも遭わず、年金や社会保険など福利厚生も充実した公務員が、民間と比べて優遇されていると批判する世論も高まっていった(大阪市の不祥事も参照)。 堅実な公務員職を希望する学生が増加する一方で、不況にともなう税収減少を受けた財政難や、公務員改革にともなう人員削減の影響で地方公共団体は新規採用を縮小したため、公務員は非常に狭き門と化した。あまりの就職難のために、大卒者(特に中堅校以下の大卒者)がその学歴を隠し、高卒(あるいは短大卒)の採用枠で公務員に採用された例もあり、2000年代半ば以降神戸市や大阪市、さらには横浜市などで次々と同様の行為が発覚して問題となっている。
※この「公務員人気」の解説は、「バブル崩壊」の解説の一部です。
「公務員人気」を含む「バブル崩壊」の記事については、「バブル崩壊」の概要を参照ください。
- 公務員人気のページへのリンク