八王子市指定無形民俗文化財
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「氷川神社 (八王子市)」の記事における「八王子市指定無形民俗文化財」の解説
氷川神社の獅子舞 - 昭和35年10月28日指定 氷川神社の獅子舞は、原町内会の古文書によると、明治2年(1869年)から浅川地区の鎮守となり、それ以来、同神社の祭礼に五穀豊穣・天下泰平を祈願して舞い続けていた。明治4年(1871年)の行政区画の変更により、東浅川地区となったことから、それまでの「狭間獅子舞」から分派・継承し、新たに獅子舞を舞うようになった。八王子市東浅川町の原町内会で保存しており、高尾山薬王院の春の例大祭にも毎年参加している。 獅子舞は牡獅子2頭、牝獅子1頭の3頭の獅子を中心に、金棒2名、棒使い4名、法螺貝1名、軍配1名、幣負い1名、ささら6名、笛5名、俚謡(さとうた 歌うたい)5名、万燈数名の総勢53人以上からなっている。 舞の流れは、法螺貝の響きによって獅子舞の出発用意となり、「通り笛」の音と共に行進が始まる。 演舞場所で笛は「入り破」となり、牡獅子、牝獅子が左右に入れ替わり舞い、しばらくして「岡崎の調べ」となり円陣を張る。いよいよ牡獅子隠しに入り、2頭の牡獅子による牝獅子の奪い合いとなる。そして、歌にもあるように、最後は「愛染明王(愛をつかさどる神)」により3頭は和解し、元のように仲良しに戻り、獅子たちが肩を並べて去っていく。 獅子または龍と呼ばれる面をかぶり、3人一組で舞う3匹獅子舞は、現在、八王子では8ケ所で伝えられている。その中のひとつ、氷川神社の獅子舞は、8月の第3土曜日には東浅川町の熊野神社で奉納され、翌日曜日には氷川神社で奉納される。氷川神社の獅子舞は昭和35年(1960年)に、市内の他の獅子舞とともに八王子市の無形民俗文化財に指定されている。
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