全輪駆動/総輪駆動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/23 01:17 UTC 版)
多輪構成で駆動輪を増やせばそれだけ駆動力を確実に地面に伝達でき、1輪程度の故障や欠損でも走行継続を可能にするため、民間向けのトラックなどでは3軸6輪のうち後2軸のみを駆動する後2軸駆動(英語版)(6x4、ツーデフとも呼ばれる)にされることが多い。後2軸駆動は広義の四輪駆動のひとつであり、悪路でのトラクション確保に貢献する為、戦前の大日本帝國陸軍の九四式六輪自動貨車などで積極的な採用が見られた。帝國陸軍ではヂーゼル自動車(後のいすゞ自動車)に六輪駆動のTG10型を試作させたが、日本の敗戦までに実戦配備には至らず、一〇〇式鉄道牽引車に僅かにその採用がみられたのみであった。 今日の六輪トラックのうち、陸上自衛隊の73式大型トラックなどの軍用トラックでは、更なる悪路走破性の確保を目指して、すべての車輪で駆動する全輪駆動あるいは総輪駆動(どちらも英語圏ではAll wheel drive, AWD)にされることが多い。
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