全日本空手道連盟との関係
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「日本空手協会」の記事における「全日本空手道連盟との関係」の解説
全日本空手道連盟(全空連)の創立に関わったが、一時離脱した。数年後、全空連に復帰し、松濤館流の統括団体として全空連各流派協力団体の一つとなった。 ところが2014年、天皇杯・皇后杯の下賜をめぐる問題により全空連との対立が生じ、全空連より除名処分が発表された。その後は2014年10月24日に東京地方裁判所より日本空手協会が協力団体の地位にある仮処分が決定した。但し、2014年11月12日に全空連理事会は、日本空手協会との協力関係を解消することを決議し、松濤館流の新たな統括団体として全日本空手道松涛館を設置している。 その後裁判へ移行する中、2016年1月に全空連・笹川尭会長、日本空手協会・草原克豪会長との間で協議がもたれ、2016年3月に全空連より「天皇杯・皇后杯の下賜申請について」・日本空手協会より「全空連との和解について」の各文書が発表され、日本空手協会による天皇杯・皇后杯下賜申請及び全空連への訴訟取り下げの後協力団体への加盟が再度認められることとなった。これにより、松濤館流については原則各流派一団体の原則が崩れ、二つの協力団体が併存することになる。 日本空手協会は、全日本空手道連盟とはあくまで本土四大流派(松濤館流・剛柔流・糸東流・和道流)を中心とした理合いの全く違う流派間での競技を取り仕切る競技統括組織であり、単独会派として世界最大規模の組織力を持つ日本空手協会とは違う、統一された意思や独自性がある理合いをもつ流派としての性格を持たない組織として認識しており、全空連を「国内スポーツ空手統括団体」、自らを「武道空手実技団体・武道空手国際競技主催団体」と位置づけている。それにともない競技統括組織である全空連では、組織性格上、日本空手協会を数多ある協力団体または会派団体のひとつと位置づけている。また全空連が公益財団法人の認定を受けているのに対し、日本空手協会は公益社団法人の認定を受けている。アマチュア国内競技団体である全空連は、日本スポーツ協会及び日本オリンピック委員会に加盟しているが、アマ・プロの区別がない上に世界最大規模の空手組織を堅持している団体である日本空手協会は加盟していない。
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