元日と元旦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 05:09 UTC 版)
「元日」に類似する言葉として「元旦」がある。『大辞泉』では、本来「旦」は「朝・夜明け」の意であるから、「元旦」は「元日の朝」(初日の出)を指すとしている。 他方、『日本国語大辞典』等では、「元旦」は「元日」と「元日の朝」の両方の意味を持つとしている。『新撰漢和辞典』は、「旦」という漢字自体に「いちにち」という意味はあるとしており、例えば、「月旦」は、「毎月一日」のことを指す。 「元旦」は中国語から日本語へと輸入された語彙であるが、宋代の中国語文献においても 正月朔日,謂之元旦,俗呼為新年。(正月の一日は、元旦といい、俗に新年とも呼ぶ) といった「元日」の意での用例が見られる。 日本においては、室町中期の文明本節用集が、 元旦 ゲンタン 正月一日 とする一方、17世紀の日葡辞書は、正月の「アシタ」(朝)と語釈する。 また、坂口安吾の『新春・日本の空を飛ぶ』(1951年)において 元旦正午、DC四型四発機は滑走路を走りだした。 のような用例が見られる。
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