停留場一覧・概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/05 18:30 UTC 版)
桑名駅前 - 国道 - 車庫前 - 三崎橋 - 旭橋 - 田町 - 本町 各電停は、間隔わずかに100 - 200m程度、安全地帯はなく道路から直接の乗降となっていた。以下、各電停の概要を示す。かっこ内は起点からの営業距離 (km) で、国道電停以外はチェーンからの換算による。また、開業日は断りなき場合は路線開業時である。 桑名駅前 (0.0) 有楽町に所在。桑名駅と道を隔てた前にあり、2面2線だった。運行円滑化のために計画時1線だったのを2線に変更されており、複数の電車が停まれるようになっていた。当時周囲は飲食店街だったが、現在は桑名駅が移転して跡地が駐車場になってしまったため商店街がなくなり、ビジネスホテルなどが立ち並んでいる。 国道 (0.2) 末広町に所在。国道1号の開通から4年後、1936年7月20日に新設された電停である。国道の「八間通」交差点を行き過ぎた先にあり、2面1線だった。南には桑名郵便局があった(現在は移転)。 車庫前 (0.4) 末広町に所在。末広町の東、八間通との境目附近にあった電停で、2面1線だった。すぐ南に桑名警察署が存在していた。また警察署の西側に車庫が設けられ、電停手前から南向きに車庫への引込線が出ていた。現在は警察署も移転し、車庫は市営末広町駐車場となっている。 三崎橋 (0.5) 北寺町に所在。八間通と北寺町の境目附近にあり、2面1線。北東に古刹・海蔵寺があった。北側は開業時は蓮田であったが、後に市街地化された。 旭橋 (0.7) 相生町に所在。同名の橋を越えた先にあり、2面2線で線内で唯一交換設備を持っていた。周囲は八間通の繁華街でも特に賑やかなところで、電停の南には娯楽施設の集まる「旭ビル」が存在し、絵はがきにもなった。現在は旭橋は前後の川が暗渠となり、モニュメントとして片方だけ欄干が残されている。旭ビルも消滅し、繁華街としての面影は薄い。 田町 (0.9) 田町に所在。2面1線。この周辺から本格的に旧市街であった。 本町 (1.0) 本町に所在。八間通が行き止まりとなったT字路に突っ込むようにして2面1線の電停があるという、非常にシンプルな終点であった。南には桑名宗社があった。現在は道が揖斐川まで通じてしまい、かつての行き止まりの雰囲気は消え失せている。
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