個人戦棄権について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 07:10 UTC 版)
「エフゲニー・プルシェンコ」の記事における「個人戦棄権について」の解説
プルシェンコの棄権について、棄権直後に識者・関係者は次のようにコメントしている。カート・ブラウニングは「素晴らしいキャリアの最後が、総立ちの拍手に囲まれてのものでなくて残念だ」と話し、イリーナ・ロドニナは「スポーツマンシップを欠く行為だった」と批判した。テレビ解説者のチェルダンツェフは「すべて仕組まれていたように感じてしまう」とコメント。このことにより一時ロシア国内で批判が起こった。しかし、ミーシンコーチは「あまり批判しないでほしい。勝利したことのほうが多い」と弁護し、ロシアスケート連盟は「プロスポーツに故障はつきもの。なぜこんなに批判が多いのかわからない」と説明した。プルシェンコの個人戦棄権については以前から計画的棄権説もささやかれていた。ロシア国内選手権で2位になった直後のインタビューでは「団体戦を選び、個人戦はロシア選手権優勝者に譲る」という内容の発言をし、マスコミからは「プルシェンコは五輪団体戦のルールを把握していない」という点を指摘されていた。その後ロシアフィギュアスケート連盟のワレンティン・ピセエフ理事が「(プルシェンコは)感情に駆られて(認識を誤った)」と憶測し、後にプルシェンコ自身も発言を修正し「個人戦にも出場するつもりである」ことを表明した。 後日プルシェンコの腰の手術の様子をロシアのテレビ番組が放映し、実際に腰に入れていたチタン製のボルトが折れていたことが明らかになった。手術をしたイスラエルの医師は、「プルシェンコが障碍者にならなかったのは奇跡だ。折れたボルトが脊髄に触れるところだった」と話している。以後、計画的棄権説やロシア国内の批判も払拭された。2月15日、競技から引退することを発表した。
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