個人で発明を行う者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/18 02:05 UTC 版)
企業や大学、研究所等の組織に属さず、個人で発明活動を行う者は、「個人発明家」と呼ばれる。 特許を利用して収入を得る方法としては、主として、特許を使った製品を自分で生産・販売する方法(自己実施)と、他者に特許を実施させてライセンス料を得る方法とがある。個人発明家は、通常、生産設備を持っていないので、ライセンスによって収入を得る場合が多い。レメルソン特許で有名な米国の発明家、ジェローム・ハル・レメルソン(英語版)は、その代表的な例である。 その一方で、自分の発明や特許をもとに起業し、製品を生産・販売する例もある。後述するトーマス・エジソンはその代表例といえる。 一般的にライセンスによって得られる収入は限られている上、特許権は一定の期間しか認められず、しかも、その期間内でも技術が古くなって使われなくなることも多いため、一つの特許のライセンス料だけで長期的に生計は立てることは難しい。このため、個人発明家は、日々さまざまな工夫をこらし複数の特許権獲得を目指して活動するのが一般的である。また、他に副業を持っている場合や、本業を他に持ち、副業や趣味として発明を行う場合も多い。さらに、名誉や社会への貢献を重視して、発明により収入を得ることを目的としない場合や、特許を取得しない場合もある。 真に独創的なもの、有用なものを発明していると言えるのか疑わしいと外部から評価される人物が、自らを発明家と名乗る場合には、第三者からは「自称発明家」と評されることもある。
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