修道院説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 02:11 UTC 版)
もう一つの説は、謝肉祭の翌日から復活祭の間の四旬節では敬虔なカトリック信者は質素な食事をすることが習わしで、特に肉を食することを禁じられていることから、当時のお菓子作りの技術に長けた修道女達が、質素な食事にも関わらず町から町へと布教活動で移動を続けなくてはならない修道士を不憫に思い作ったことから始まったというものである。質素とは言い難いが四旬節中でも摂取を許されていたマジパンやチョコレートケーキを使いスパイスと共に、その時期禁忌である肉の存在をビスコッティの中に隠した栄養価の高いお菓子を修道士に与えた助けたと言うものである。 モーディカではないが、18世紀から19世紀初頭にかけて、同じシチリア島内のパレルモのオリグリオーネ修道院の修道女の作る「ドルチ・ディ・カルネ(dolci di carne)」やエンナ地方のマッツァリーノ・デル・エンネーゼ修道院の「パスティッチョッティ・ディ・カルニ・カ・チクーラッティ(pasticciotti di carni ca ciculatti)」はよく知られていた。またメッシーナ県パッテイではパスティッチョッティ・ディ・カルネ(pasticciotti di carne)という仔牛肉とアーモンドのフィリングが入ったお菓子が今も作られている。このパッテイのお菓子も元は修道院で作られていた。
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