使用例への写真の盗用発覚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 07:15 UTC 版)
「佐野研二郎」の記事における「使用例への写真の盗用発覚」の解説
7月24日に都庁で開催された東京2020エンブレム発表会・記者会見においてエンブレムの展開例として羽田国際空港のロビー画像と渋谷ハチ公交差点の画像が公開されていたが、ベルギーの劇場ロゴとの酷似指摘の問題も発生していなかったため、この時点では特に指摘がなされることはなかった。 しかし、8月28日に行われた会見で、エンブレムの展開例が改めて提示されたことを受けて、羽田国際空港のロビーの画像が、個人ブログに2012年5月に著作権を明示して掲載された写真を無断で転用していることが指摘された。写真を撮影した外国人女性は、「わたしに許可なく写真を使用したのなら、とてもショックです」と話した。また、渋谷ハチ公交差点の写真を撮影した別の外国人は自身のブログで、Flickrの写真はCCライセンスのもとで公開しており商用利用を認めていないし、使用許可を求められたこともないと述べている。佐野はエンブレムについては個人の応募であり、他のスタッフは作業にかかわっていないとしており、佐野はインターネットで収集した他人の画像を流用していたことを認めた。 9月1日 エンブレムを巡って、空港や街なかでのエンブレムの展開の例として佐野研二郎が作成したイメージ画像について、インターネット上に掲載されていたものを無断で使用したという指摘があることから、大会の組織委員会が事実関係を調査していたとの報道があった。 佐野は、写真の流用について「既に原作者にアプローチはしていたが、不注意でした」と語ったが、これについて文化庁の著作権課は「一般的には著作権者が記されているにもかかわらず、無断で写真を複製したのであれば、悪質な侵害の部類に入り著作権法に抵触するおそれがある」と話している。
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