作風・製作背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 18:04 UTC 版)
「『萌え』と『ミステリー』の融和」を目指して描かれた作品であり、作中には多数のいわゆる「萌えキャラ」が登場し、「萌え要素」自体が伏線になっていることもある。 元々は推理小説として書き始められたが、物語が進むにつれて「人外バトル」的な要素が増えていき、『ヒトクイマジカル』の頃にはミステリー要素はほぼ放棄されている。また西尾が「キャラクターを書くのが楽しくなった」という理由で「萌えとミステリーの融和」は二の次になっていくが、「萌えキャラが次々にあっさりと死んでいく」という点はどの巻でもほぼ共通している。 また、西尾はツタヤとのインタビューの中で、本シリーズにおいて一人のキャラクターを確立させたら、対となるキャラクターを作るという手法を取っていることを明らかにしている。たとえば、玖渚友と戯言遣いはコンビであると同時に対照的なキャラクター性が持たれているほか、零崎人識は戯言遣いの対となるキャラクターとして作られた。さらに、零崎人識の兄たちのように、一人ずつ裏返したり、違いを持たせるといった手法も取られている。 西尾は執筆にあたり影響を受けた作品として上遠野浩平のブギーポップシリーズを挙げており、同作品で行われていた時系列と視点を入れ替える手法も試してみたが、本シリーズでのデビューに際し「視点を主人公の一人称に統一」「時系列を全く入れ替えない」事でブギーポップと逆をやるコンセプトとしたと明かしている。
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