作品文集
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 00:29 UTC 版)
「ふくしまからのメッセージ」作品紹介 優秀作品紹介7 【一般部門】 「ありがとう」と共に 未来へ向かって確かにあの日から、私たちの「価値観」が変わった。それは一言で言うと「当たり前」ということ全てが「ありがとう」に変わった瞬間。当たり前にスイッチを入れれば電気がつき、蛇口をひねれば水が出る。周りにはいつも人がいて、当たり前に呼吸だってしていた。それが震災後、その全てが「ありがたい」ことに変わったのだ。 確かにあの日から、つらいことはたくさんあった。でも「振り子」に例えるならば、「幸福」と「不幸」を行ったり来たりするその振り子は大きくつらい方へ振れた瞬間、その分幸せを感じることになったのだ。震災があったからこそ、その後すてきな出会いもたくさんあった。今まで以上に、世界中の人の優しさに感動でき、共感し、一緒に涙することすらできた。それは掛け替えのない経験でもあった。そう、つらいこともいっぱいあったが、「ありがとう」の意味を心から感じることのできた1年だった。 今、世界中のどこよりも放射能にあふれている福島県。でもそれ以上に今、世界中のどの人たちよりも福島県民は「ありがとう」にあふれていると確信している。今、私たち福島県民にしか伝えられないことがいっぱいあると思うし、私たちはそれを後世に伝えていく義務があると思う。私たちの使命、それは、この苦境をきっかけに福島から世界中に広がる「思いやりにあふれた街」をつくることであろう。 もしかしたら今、世界中から哀れみの目で見られている福島。でもそれを私たち自身で「憧れの福島」に変えていこうじゃないか。誰もがうらやましがる一度は行ってみたい街「福島」。それをこれからつくるのが私たちの使命。 「福島の特産は?」の問いに、みんなが「人」と言えるような、そんな地域をこれからも育んでいきたい。良くも悪くも世界中の人が「FUKUSHIMA」という地名を知った今、これをピンチとするかチャンスとするか、それは私たちの捉え方と行動ひとつじゃないだろうか。 さあ、明るい未来を描き、みんなで前進しよう。一人の百歩より百人の一歩が大事。
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