佐伯氏强力の女大井子に遭ふ事とは? わかりやすく解説

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佐伯氏强力の女大井子に遭ふ事

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/02 01:40 UTC 版)

大井子」の記事における「佐伯氏强力の女大井子に遭ふ事」の解説

越前国佐伯氏長という者が初め相撲節会召された時の事、都で開かれる節会参加するべく近江国高島郡石橋過ぎようとしたところ、川の水汲んで頭上載せて運んでいる美しい女出会った氏長この女見初めたので放っておく気がせず、馬から降りて支えている女の腕に手を差し伸ばした。女は笑い声をあげてそのままにしていたので氏長は一層愛しくなって女の腕をしっかりと握ったが、その時に女はから片方の手外して氏長の手を脇に挟んだ氏長趣きが深いと思ったが、女は少し時間経って氏長の手を脇に挟んだままであった氏長手を引き抜こうとしても女が強く挟むので全く引き抜くこともできず、力及ばずおめおめと女の家に連れてこられた。 家に着くと女は脇から氏長の手放して笑い声をあげ、「それにしてもあなたは何者ですか。何故この様なことをなさるのですか。」と尋ねた氏長は「我は越前国の者である。国々から力強き者が召される相撲の節開かれるのでそれに参加するところだ。」と答えた。女は頷いて危ないことでございます王城は広いので世に優れた大力を持つ者も参るでしょう。あなたも全く取るに足らないわけではないけれども、それほど大事にそぐなう器量では有りません。こうしてお目かかったのも前世御縁でしょう。節の開催まで日数有るであれば、ここに三七日二十一日逗留してくださいな。力が付く様、養って差し上げましょう。」と申し出たので、開催まで日数有り氏長はここに留まることとなった。女はその日の夜から強飯の量を多くして氏長食わせた最初は女の握ったその飯を食い割ることは出来なかった。初め7日間は全く食い割れずに過ぎ、次の7日間次第食い割れるようになり、最終日には見事に平らげたこの様に女は逗留中の氏長をとても労りつつ養って力を付けさせ、「さあ都へ上ってください。こうなればなんとかなるでしょう。」と告げて都へ上らせた。古今著聞集では「これは非常に珍しいことである。」と結ばれている。

※この「佐伯氏强力の女大井子に遭ふ事」の解説は、「大井子」の解説の一部です。
「佐伯氏强力の女大井子に遭ふ事」を含む「大井子」の記事については、「大井子」の概要を参照ください。

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