伝明兆作品
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作品名技法形状・員数寸法(縦x横cm)所有者年代落款・印章文化財指定備考渓陰小築図 紙本墨画 1幅 101.5x34.5 金地院 応永20年(1413年) 国宝 五百羅漢図 絹本著色 45幅 173.6x89.4(各) 東福寺 永徳3年-至徳3年(1383年-1386年) 無款 重要文化財 内20幅は京都国立博物館に寄託 五百羅漢図 絹本著色 2幅 174.0x89.9(各) 根津美術館 永徳3年-至徳3年10月(1383年-1386年) 無款 重要文化財 両作は、元々東福寺に伝わり、1幅に羅漢10人ずつ描いた計50幅の作品だったが、数度の散逸を経たため、このような所蔵状態になっている。明兆がこの大作に没頭している時、彼の老母が病に臥せっていたが、この画事のため帰郷できず、かわりに自画像を描いて母に送ったという逸話が残る。この原本は残っていないが、東福寺には住吉広行による模本がある。 聖一国師岩上像 紙本墨画淡彩 1幅 35.5x41.8 東福寺(京都国立博物館寄託) 無款 重要文化財 岩の上で寛いだ姿を描き、このような図は非常に珍しい。小型で賛も無く、縦に折り畳んで出来たような折り目があり、元々は下書きか草稿のようなものだったと考えられる。 大道一以像 紙本墨画 1幅 47.0x16.2 奈良国立博物館 明徳5年(1394年)賛 重要文化財 性海雲見賛。賛文は細川満春の求められて記したが、画像の方は明兆が師への個人的な思慕の念によって制作したとされる。
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