伝書の記述
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/26 05:29 UTC 版)
聖女が伝承者として記載されている伝書は、伊賀流忍者博物館に所蔵されている。この伝書には流儀として伊賀流と甲賀流の二つが併記されている(もっとも、忍者にとって伊賀と甲賀は同一の地理圏内にあり、国境は意識されていなかったともされる)。伝書の中には山本勘助なども登場するが、内容は大半が『軍法侍用集』と共通し、そこに呪術を加味したものである。この流派は江戸時代に勘助や横田高松などを流祖に擬した「甲陽流」という武術として発展し、幕末まで続くこととなる。 伊賀流忍者博物館名誉館長の川上仁一は「聖女」という伝承者はその名前から独身女性であったのではないかと推測している。ただし、川上は伝書における聖女の記述についてそれ以上詳細に述べておらず、具体的な彼女の生涯については不明である。 聖女と関係するかは不明だが、中島篤巳は松代藩に伝わった武田信玄系の忍術伝書『竊奸秘伝書』に梅村澤野という女性が流祖として記されていると述べている。
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