会場・パビリオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 02:36 UTC 版)
「ヴェネツィア・ビエンナーレ」の記事における「会場・パビリオン」の解説
ビエンナーレの主会場はヴェネツィア共和国時代の国立造船所・アルセナーレおよび、ヴェネツィア市街最大の公園・ジャルディーニ(正式名はカステッロ公園だが、「公園」を意味するジャルディーニと通称される)である。当初からの会場であるジャルディーニの園内には参加各国の政府が所有・管理する30の恒久パビリオンが建っている。恒久パビリオンを所有している国はアメリカ・フランス・ドイツ・ロシア・南米諸国など1930年代の強国や冷戦時代の西側陣営の同盟国、その他国際社会での政治力でパビリオンを建てることのできた国である。 パビリオンを持っていない国はジャルディーニ最大のパビリオンである展示館(旧イタリア館)を間借りするか、もしくはジャルディーニの外の市街各所にあるヴィラ(邸宅)を確保して自国アーティストの展示を行う。2000年代以降はアルセナーレが新たな会場として整備された。ビエンナーレのディレクターが企画する展覧会にはアルセナーレの建物が使われており、イタリア館(2009年より)などいくつかの国のパビリオンもアルセナーレ内に新設されている。 各国の代表にならなかった世界の若手アーティストを取り上げる企画展「アペルト」(Aperto)は、スイスの気鋭キュレーターのハラルド・ゼーマンがディレクターに就任した1980年に開始され、後にビエンナーレの公式プログラムの一部となった。「アペルト」は多くのアーティストの国際舞台へのデビューとなったものの1995年には一旦廃止されたが、1999年のディレクターに再度ゼーマンが選ばれると復活した。以後「アペルト」は毎回アルセナーレにおいて開催されている。
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