付着による害を防ぐもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 08:46 UTC 版)
「放射線防護服」の記事における「付着による害を防ぐもの」の解説
アルファ線などを出す放射性物質など、体内被曝で重大な悪影響をもたらすものに有効である。これらに関しては通常、放射性物質による周囲の汚染を防止するため、使い捨てである物も多い。放射線を防護する機能が無いため、レインコートで代用することができる。 作業によって使い捨てられた物は、放射性二次廃棄物として扱われる。飛散した粉塵を吸引しないよう、防塵マスクが組み込まれていたり、または併用するものも見られ、放射性のガスや浮遊粉塵から身を守る点で、生物・化学兵器に対応する為の化学防護服(地下鉄サリン事件では東京消防庁化学機動中隊が着用していた)と同様の物でもある。 これには放射線を防護する機能が無いため、作業者等は空間中の放射線量を計測する機器を携帯し、規定被曝量に達する前に作業を終了する必要がある。作業終了後は除染するため、流水などで着衣表面に付着していた放射性物質を洗浄してから脱衣する。なお洗浄に用いた水も、汚染状況によっては放射性二次廃棄物として扱われる。
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