付着の仕組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/11 14:59 UTC 版)
「イガイ接着タンパク質」の記事における「付着の仕組み」の解説
イガイは、海水が流れている中、磯の岩に、多数の足糸で付着する。石、ガラス、プラスチック、金属、木材、樹脂だけでなく、化学接着剤が接着しにくいテフロンやポリプロピレンにも、水中で、2~3分で接着できる。 哺乳類の細胞接着分子・フィブロネクチンなどは、単一のタンパク質で細胞を接着する。しかし、イガイが足糸を出して岩に付着する場合、単一のタンパク質ではないし、複雑な化学反応が起こる。仕組みは現在解明されていない。 ここでは、主にイガイ接着タンパク質について記述してきたが、イガイ接着タンパク質以外のタンパク質として、ヨーロッパイガイ(Mytilus edulis)の付着に関与するタンパク質は、11種類報告されている。イガイ接着タンパク質のMefp-1、-2、-3、-4、-5、-6の6種類、プロキシマルコラーゲン-D、 -P(変異としてP22とP33)、-NGの3種類、proximal matrix thread protein (PMTP-1 and -1a) の1種類、ポリフェノール酸化酵素(polyphenol oxidase)の1種類で計11種類である。これらの反応の詳細は不明である。 Mefp-1:108 kDa Mefp-2:42~47 kDa Mefp-3:5~7 kDa Mefp-4:79 kDa Mefp-5:9.5 kDa Mefp-6:11.6 kDa プロキシマルコラーゲン-D(Proximal Collagen、Col-D) プロキシマルコラーゲン-P(Proximal Collagen、Col-P) プロキシマルコラーゲン-NG(Proximal Collagen、Col-NG) proximal matrix thread protein (PMTP-1 and -1a) ポリフェノール酸化酵素(polyphenol oxidase)
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