他の打楽器と組み合わせるもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 04:48 UTC 版)
「ティンパニ」の記事における「他の打楽器と組み合わせるもの」の解説
マラカスでティンパニを叩く 一人の奏者の演奏によりマラカスとティンパニの両方の音が得られる。ティンパニの音は若干鈍くなるが、効果的に使えば有効な奏法である。西村朗の『ティンパニ協奏曲』、『ファゴット協奏曲《タパス(熱)》』、『ケチャ』など。また、バーンスタインの『ウェストサイド物語』では、マンボの後半でティンパニ4台をマラカスで叩く間に音高を変える、視覚的にもアクロバティックな演奏が登場する。 タンブリンをティンパニの上に乗せてティンパニを叩く 一人の奏者の演奏によりタンブリンとティンパニの両方の音が得られる。タンブリンには「脚」と呼ばれる突起がついている必要があり、なければテープまたは絆創膏などで代用する。西村朗の『秘儀III -旋回舞踊のためのヘテロフォニー』など。 テンプルベル(鈴)やアンティークシンバルをペダル式ティンパニの上に置き、テンプルベルやアンティークシンバルを鳴らしながらティンパニのペダルを踏み替える ベルがティンパニの胴に共鳴し、ペダルを踏み替えることにより倍音のフォルマントが変化し非常に澄んだ神秘的な音が鳴る。アンティークシンバルよりもテンプルベルのほうが効果的であり、またどちらも低い音のほうがより豊かな共鳴が得られる。一台のティンパニの上にベルを複数載せることも可能。武満徹の『ウィンター』、湯浅譲二の『相即相入 第二番』などで効果的に使われている。 シンバルをティンパニの上に乗せてティンパニもしくはシンバルを叩く 風の音や海の音を表現するときに使用される。
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