人口減少鈍化期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 01:19 UTC 版)
1980年と1985年の国勢調査では過疎地域の人口減少が鈍化した。流入人口がほぼ一定だったにもかかわらず、流出人口が激減したためである。一方で1980年代後半には過疎地域の死亡数が出生数を上回る(自然減)ようになった。 日本の産業は、第二次産業中心からサービス業への第三次産業と移行したものの、政治・経済の中央集権的傾向も改められずに人口の偏りは続き、日本国政府が景気対策として実施した公共事業により、地域産業の中央依存傾向が強まることで、地域の自立性が失われていった。モータリゼーションの進展により、過疎地域の市町村が求めた高速道路の整備は「利便性の向上により、都市部への人口流失に拍車がかかる」という循環を生じさせている(ストロー効果を参照)。
※この「人口減少鈍化期」の解説は、「過疎」の解説の一部です。
「人口減少鈍化期」を含む「過疎」の記事については、「過疎」の概要を参照ください。
- 人口減少鈍化期のページへのリンク