人口減少再加速期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 01:19 UTC 版)
1990年以降の国際調査では、再び過疎地の人口減少が加速した。人口流出が減っているものの、自然減が加速したためである(人口自然減型過疎)。1990年頃には若者だけではなく子どもの数の減少も顕著になった(若者流出型過疎+少子型過疎)。また、この頃はかつてのように地域一帯で均一な過疎化(集落未分化型過疎)から、集落ごとで過疎化の進行度合いに差が見られるようになった(集落分化型過疎)。 1990年代以降はバブル景気崩壊の余波を被り、その後の景気回復は立ち遅れ、ますます過疎地域の拡大を招くこととなった。特に核となる基幹工業に乏しく、農林業・鉱業・零細漁業に依存していた中山間地区、半島などで顕著であり、北海道・秋田県・島根県・高知県・長崎県などは人口減が著しく、近年は首都圏など一部都市圏を除いてほぼ全国的に過疎化が進行している。 また、1999年頃からの平成の大合併により、合併され周辺化された過疎地域の旧市町村では、引き続き役所・役場が置かれた市町村に比べて大きく人口が減少した(総務省「『平成の合併』の評価・検証・分析」)。
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