人の流れの分断
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 00:04 UTC 版)
しかしながら、大曽根地下街オズガーデンと一体的に整備された駅前広場で商店街と駅が離れた上、商店街の東側部分との間に交通渋滞の緩和を狙って建設された名古屋市道赤萩町線が建設され、その間に横断歩道すら建設されなかったことで駅からの人の流れが分断され、現在は人通りも減り、衰退の危機に直面している。 この問題は当初構想されていた駅前ビルの開発が地権者の反対運動に手間取っている間にバブル崩壊で頓挫し、そのビルの2階から連絡する形で名古屋市道赤萩町線を横断する陸橋を建設する計画が実現しなかったにも拘らず、地元側が求めた代替策としての横断歩道の設置を南北約30mの位置に横断歩道があるとして愛知県警察が拒否したことによって生じている。 こうした再開発の失敗に伴う衰退については2007年(平成19年)12月15日付けの中日新聞が「大曽根の商店街再開発から1年 整備裏目、人通り遮る」というタイトルの記事で批判しているほか、「名古屋市歴史まちづくり戦略(案)に対する市民意見及び本市の考え方」でも一般市民から「大曽根のOZモールは、車の通り抜ける新しい道路で駅前から遮断され、完全に孤立してしまって、見るも無残に衰退してしまっている。」と批判されている。 名古屋市はこうした批判に対して「名古屋市歴史まちづくり戦略(案)に対する市民意見及び本市の考え方」の中で「これまでは、利便性や機能性を重視する考え方から都市環境の整備」を行って来たと説明している。
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