交響曲第99番 (ハイドン)とは? わかりやすく解説

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交響曲第99番 (ハイドン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/30 00:00 UTC 版)

交響曲第99番 変ホ長調 Hob. I:99 は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン1793年に作曲した交響曲。いわゆる『ロンドン交響曲』のうちの1曲であるが、『ロンドン交響曲』の他の作品と異なり、本作はウィーンまたはアイゼンシュタットで作曲されたと考えられている。

初演は翌1794年2月10日ロンドンハノーヴァー・スクエア・ルームズにおけるヨハン・ペーター・ザーロモン演奏会で行われた。

楽器編成

編成表
木管 金管
フルート 2 ホルン 2 ティンパニ 第1ヴァイオリン
オーボエ 2 トランペット 2 第2ヴァイオリン
クラリネット 2 ヴィオラ
ファゴット 2 チェロ
コントラバス

第93番から第98番までの6曲の「第1期ロンドン交響曲」は、全てクラリネットを含まない2管編成で作曲されていたが、本作から第104番『ロンドン』までの6曲の「第2期ロンドン交響曲」は、第102番を除いた5曲がクラリネットを含む2管編成で作曲されている。本作はハイドンがクラリネットを取り入れた最初の交響曲である。

構成

全4楽章、演奏時間は約30分。

  • 第2楽章 アダージョ
    ト長調、4分の3拍子、ソナタ形式。
    
\version "2.18.2"
\relative c'' {
  \key g \major
  \time 3/4
  \tempo "Adagio"
  \tempo 4 = 60
  g4..-. \p ^ \markup{ \italic cantabile} d16 ( b'8.-.) b16-.
  b4 (a g)
  g (fis8.) g16-. g8. \trill (fis32 g)
  \grace {fis16 (g} a8-.) r r4 r
}
    
\version "2.18.2"
\relative c'' {
  \key g \major
  \time 3/4
  \tempo 4 = 60
  \omit Staff.TimeSignature
  fis2 \p ^ \markup{27} \grace fis32 (e16) (d e cis)
  d a-. a-. a-. gis (a b cis d e f fis)
  g2 \grace g32 (fis16) (e fis d)
  e a,-. a-. a-.
}
    途中に木管楽器だけの印象的な楽句がある。
  • 第4楽章 フィナーレ:ヴィヴァーチェ
    変ホ長調、4分の2拍子、展開部のないソナタ形式。
    
\version "2.18.2"
\relative c'' {
  \key ees \major
  \time 2/4
  \tempo "Vivace "
  \tempo 4 = 140
  \partial 8  bes8-. \p 
  ees-. [ees-. ees-.] f16 (ees)
  d16 (ees f g) aes8-. g-.
  f-. [f-. f-.] g16 (ees)
  ees (d f d) bes8-. bes,-.
  ees-. [ees-. ees-.] f16 (ees)
  d16 (ees f g) aes8-. g-.
  ees'-. ees-. d16 (c bes a)
  bes4 r8 \bar ":|."
}
    この楽章は、1793年にハイドン自身の手によって音楽時計用に『音楽時計のためのアレグロ ヘ長調』(Hob. XIX:32)として編曲されている。

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